首脳人事をめぐる混乱が続く住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループは30日、6月25日に開く定時株主総会の招集通知を公表した。取締役候補者全16人を、①会社側が提案する8人②会社側と前CEO(最高経営責任者)の瀬戸欣哉(きんや)氏側の双方が提案する2人③瀬戸氏側が提案する6人に分けて三つの役員人事案を諮る異例の内容で、会社側と瀬戸氏側の対立の構図が固まった。
会社側は株主に対し、①②の議案に賛成し、③の議案に反対するよう呼びかけており、株主の支持を集める委任状争奪戦(プロキシファイト)を仕掛ける構えだ。双方が提案する2人を含む8人全員の選任をめざす瀬戸氏側との対決姿勢を鮮明にした。自ら委任状争奪戦を仕掛けない意向を表明している瀬戸氏らは30日、「私たち候補者の排除の論理は誠に遺憾」などとする声明を発表した。
瀬戸氏側が社外取締役の候補に…