コクヨは31日、ノートなどの文具を、7月から平均約7%値上げすると発表した。主力の「キャンパスノート」(B5判30枚)は、10円値上げし、希望小売価格170円(税別)とする。紙や樹脂などの原材料費の高騰や、人件費の上昇分を転嫁する。
対象は、ノートやルーズリーフ、ふせんなどの紙製品のほか、はさみやカッターなど計32品目。コクヨの文具商品全体の63%に及ぶ。値上げは2015年に27品目を約9%値上げして以来、4年ぶりとなる。
原材料価格や物流費、海外生産拠点の人件費などが上がって利益を圧迫。「企業努力だけでは厳しい」(広報)として、値上げに踏み切ったという。
キャンパスノートは1975年に発売され、学生を中心に広く利用されてきた。現在でも年間約1億冊が売れている。(神山純一)