日産自動車が今月下旬の株主総会にはかる、指名委員会等設置会社への移行のための定款変更の議案に、大株主の仏ルノーが棄権の意向を示した問題で、日産の西川(さいかわ)広人社長兼CEO(最高経営責任者)は10日、「ルノーの意向はコーポレートガバナンス(企業統治)強化の動きに完全に逆行する。誠に遺憾」とコメントを出した。ルノーの事実上の反対表明に対し、不快感を示した形だ。
西川氏はコメントで「取締役会にはルノー指名による代表者も加わり、議論を尽くし、取締役全員が賛同していたにもかかわらず、ルノーからこのような意向が示されたことは大変な驚き」とした。
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