上野動物園(東京都台東区)の人気者、ジャイアントパンダのシャンシャンが、12日に2歳の誕生日を迎える。間もなく中国に渡る可能性もあったが、来年末ごろまで上野での飼育が続くことになった。ファンや地元の人たちは胸をなで下ろしつつ、1年半後の旅立ちに思いをはせている。
150グラムほどで生まれた雌のシャンシャンは母乳ですくすくと育った。タケやササも食べて、いまでは体重61・6キロと大人のパンダの半分ほどになった。10日には2歳を前に報道陣に様子が公開され、木に登ったり駆け回ったりと元気な姿を見せていた。
父親のリーリーと母親のシンシンは中国から貸与されており、シャンシャンの所有権も中国が持つ。東京都と中国との協定で「2歳で中国に返還する」と定められていたが、東京都側は来夏の東京五輪・パラリンピック後まで上野で過ごせるように中国側と交渉。その結果、返還期限は2020年12月末まで延びることになった。
「シャンシャン効果」で上野動…