東京23区や大阪、京都など主要9都市におけるホテルの開業見通しを、不動産サービス大手CBRE(東京)がまとめた。2019~21年に開業予定のホテルの客室数は、18年末時点の客室数の24%にあたる。
主要9都市は、東京、大阪、京都のほか、札幌、福岡、名古屋、広島、那覇、仙台。都市別では京都が51%増とトップで、大阪の32%増、東京の24%増と続いた。
訪日外国人客が20年に4千万人、30年に6千万人に増えるとした政府目標の達成を前提とした場合、21年末時点での客室数は、必要とされる客室数を全都市で上回りそうだという。CBREは、現在は予約が取りにくい大阪や京都に、他地域に宿泊していた旅行者が戻ってくるとみている。
大阪については、万博や統合型リゾート(IR)構想をあげ、「人の流れが劇的に変わる可能性がある注目エリア」とした。京都には今後、海外で「ブティック・ライフスタイルホテル」と呼ばれている、比較的小規模で個性的なデザインやイベントが特徴の新タイプができるなど、施設が多様化していくとみている。(金本有加)