大阪市で28、29日に開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、食を通じた交流を深めようと、参加各国の料理人や研究者を集めた「第1回ワールドシェフ王サミット」が兵庫県・淡路島で開かれる。24日から26日まで。
目玉イベントは淡路市のレストラン「HELLO KITTY SMILE」で行われる料理の大会で、20人の著名シェフが腕を競って最優秀賞を決める。日本の代表は、ミシュランガイドにも掲載された大分県別府市のホテル「Benefit for You」のイタリアンシェフ、高記智行氏。
25日午後2~8時に行われる予選では20カ国のシェフが順次、自国を代表する料理を作る。審査員が採点し、上位4人が26日午前11時からの決勝に進出し、オリジナルの料理を作る。予選、決勝とも淡路島の食材を使うことが条件だ。
審査委員長は、1990年代に人気を集めたテレビ番組「料理の鉄人」で解説役だった料理評論家の服部幸應(ゆきお)氏が務める。観客の入場は無料。
また、24~26日には「世界食学フォーラム」が淡路夢舞台国際会議場で開かれる。各国の研究者ら約20人が、食物の生産と利用、配分をめぐる課題などを議論し、「SDGs(持続可能な開発目標)淡路島宣言」を発表する。傍聴はウェブサイトからの申し込みが必要で、1日2千円(弁当付き)。大学生や専門学校生、淡路島に住む人は無料。
各イベントは人材派遣大手パソナグループなどの主催。問い合わせは事務局(03・6734・1097)へ。(金本有加)