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三菱「M100」、北米の顧客と商談開始 名称変更後初

国産初のジェット旅客機を開発する三菱航空機は19日、「スペースジェットM100」を15機納入する商談を始めたと発表した。開催中のパリ航空ショーで、協議開始の覚書を交わした。具体的な商談が公表されたのは、「MRJ」からの名称変更後初めて。


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商談を始めた相手は「北米のお客様」として詳細を明らかにしていない。2024年に納入を始める方向で商談を進めている。


「M100」はパリ航空ショーにあわせて構想を発表した65~88席の小型機。世界最大の市場である米国を見据え、主力機として23年の納入開始を目指している。


国産初のジェット旅客機は08年に事業化され、現在は実用化の「お墨付き」となる型式証明の取得に向けて、米国で試験飛行を続けている。三菱航空機は基本合意を含め、これまでに407機を受注してきた。だが、納入延期を5回繰り返すなど、開発が難航。16年夏以降は新規の受注が止まっている。そうしたこともあって今般、名称をMRJからスペースジェットに変更。米国市場に照準を合わせた「M100」の開発も打ち出し、局面打開を図ろうとしている。(パリ=初見翔)


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