日本銀行は20日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の「現状維持」を決めた。長期金利の誘導目標を「ゼロ%程度」、金融機関から預かるお金の一部につけるマイナス金利は「年0・1%」で据え置く。米中通商摩擦の日本経済への悪影響が懸念されているが、国内景気については「基調としては緩やかに拡大している」との見方を変えなかった。
「動かぬ日銀総裁」の胸の内は 欧米中銀は再び緩和路線
FRB、景気動向で利下げ転換を明示 金利は据え置き
長短金利操作と、少なくとも2020年春ごろまで今の低金利水準を維持するとした「先行きの指針(フォワードガイダンス)」については、政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち、7人の賛成多数で現状維持を決めた。原田泰、片岡剛士の審議委員2人は反対した。
日銀の政策決定に先立ち、米連…