6月23日の沖縄慰霊の日に読まれる子どもたちの「平和の詩」。沖縄戦の悲劇を受け止め、平和を訴える姿は大きな共感を呼び、年々注目度が高まっています。過去に朗読した子どもたちは、当時どんな思いで詩を書き、今はどう振り返るのでしょうか。大人になった皆さんに、話を聞きました。
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大仲(旧姓久貝)菜奈さん(41)
人間は、えらくなんてないから……
決して
強くなんてないから……
一人一人の手で
平和を永遠に、守り続けようよ。
(1992年「永遠に」から)
平和の詩「永遠に」(全文)
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自分で作った「平和の詩」を慰霊の日の追悼式で朗読したのは、私が初めてでした。国語の先生に「書いてみない?」と言われて書いたもの。ある先生が授業で言った「人間はえらい」って言葉に反発して、偉そうな大人になりたくないと思って、授業中にバーッと書き上げました。
それがまさか選ばれるとも、会場で読むことになるとも思ってませんでした。新聞の取材を受けながら「大変なことになっているな」と思いましたね。
当日、追悼式の場に立って読み…