6月23日の沖縄慰霊の日に読まれる子どもたちの「平和の詩」。沖縄戦の悲劇を受け止め、平和を訴える姿は大きな共感を呼び、年々注目度が高まっています。過去に朗読した子どもたちは、当時どんな思いで詩を書き、今はどう振り返るのでしょうか。大人になった皆さんに、話を聞きました。
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知花竜海さん(39)
僕はちかう
海と風のかおるこの島を
二度と殺させないと
僕はいう
世界中の人々はみんな愛しあえる
雨がやんだ
雨あがりのアスファルトに
光がはねて、とてもまぶしい
(1994年「光がはねて、とてもまぶしい」から)
平和の詩「光がはねて、とてもまぶしい」(全文はこちら)
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チビチリガマの光景が頭に浮かんだ
ミュージシャンをしています。ミクスチャーロックが中心。沖縄から発信する音楽にこだわり、ウチナーグチ(沖縄の言葉)の歌や、基地問題についての歌も作ってきました。その原点は間違いなく「平和の詩」です。
中学3年の慰霊の日に向けた授業で、平和について考えて詩を書く課題を出されました。ちょうど梅雨の時期。「沖縄戦の時も雨が降っていただろうな」と思って、小学生の時に入ったチビチリガマの光景が頭に浮かびました。
「集団自決」で83人が亡くな…