米下院司法委員長と情報委員長は25日、2016年の米大統領選をめぐる「ロシア疑惑」で捜査を指揮したマラー元特別検察官が7月17日に両委員会で証言することに同意したとの声明を発表した。マラー氏は野党民主党が求める議会証言に消極的な姿勢を示していたが、両委員会が出した召喚状に従ったという。
4月に公開されたマラー氏の捜査報告書では、トランプ氏の司法妨害について、10件もの疑わしい行為を詳述しつつ、現職大統領は刑事訴追できないとする司法省の内規を挙げ、起訴の判断を見送った。マラー氏は5月末、初めて会見を開き、疑惑の追及を議会に託していた。
両委員長は25日に公表したマラー氏への手紙で、「米国人はあなたの捜査と結論について直接聞く権利がある」と指摘した。(ワシントン=渡辺丘)