トランプ米大統領は24日、イランの最高指導者ハメネイ師に経済制裁を科す大統領令に署名した。イランが米軍の無人偵察機を撃墜したことなどへの対抗措置としている。イラン側は猛反発しており、対米強硬派の対抗措置が懸念される。両国首脳は「戦争は望まない」としているが、緊張の激化が止まらず、偶発的な武力衝突が危惧される事態になっている。
制裁、ハメネイ師対象 対イラン、トランプ氏表明
トランプ氏は24日、ホワイトハウスで記者団に、制裁はイランによる米軍無人機撃墜など「一連の攻撃的な行動」を受けた措置と説明。その上で「イランの最高指導者は敵対行動に対する最終責任を負う。強力な制裁を科す」と強調した。
ホワイトハウスによると、ハメネイ師に対する制裁は、同師の米国内の資産を凍結し、米国の金融システムを通じた取引を禁じる内容。さらに、米財務省はハメネイ師直属の精鋭部隊・革命防衛隊の司令官ら8人も経済制裁の対象に追加した。また、ザリフ外相も今週中に経済制裁の対象に追加するとした。
ただ一方で、トランプ氏は「制…