三菱重工業が、競合するカナダ・ボンバルディアの小型航空機「CRJ」事業を買収する。来年に初号機を納入する国産ジェット旅客機「スペースジェット」を後押しするためだ。ただ、新たな経営リスクを抱えることへの懸念もある。
「強靱(きょうじん)でグローバルな航空機事業を構築する戦略の重要な一歩。スペースジェットの成功に資する有効な打ち手になる」。三菱重工の泉沢清次社長は25日夜にコメントを出し、利点を強調した。
CRJの保守や販売などの部門を継承。一方でカナダにあるボンバルの機体製造拠点は同社に残し、三菱重工から委託を受けて製造を続ける。既存の受注分がなくなる2020年後半には製造を終了する予定。
納入実績のないスペースジェッ…