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森精機、「5G」導入へ 工作機械の遠隔操作など実験

大手工作機械メーカーのDMG森精機が、次世代通信技術「5G」を使った実証実験に乗り出す。伊賀事業所(三重県伊賀市)に、KDDIと協力して今秋をめどに基地局をつくり、自社の工作機械約150台と接続。新しい規格の普及をにらみ、保守管理や遠隔操作への応用をさぐる。


森雅彦社長が9日、伊賀事業所で記者会見して明らかにした。「工場で5Gを使うと、どんなよいことがあるかを見せたい。将来は無駄を省くものにしていきたい」と説明した。


5Gは、既存の4Gの20倍ほどの通信速度があるとされ、複数の機器を同時につなげられる。稼働状況の監視が精細にできるほか、操業を休んでいる夜間のうちにソフトウェアをいっせいに更新するといった利用方法も期待できる。


森精機はこの日、10万点ほどの補修部品を保管する巨大自動倉庫も公開した。広さは約1万3千平方メートル。将来的に、取引先の機械に不具合が発生してから24時間以内に部品を発送できることをめざす。(山本知弘)


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