8月6日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第101回全国高校野球選手権大会の開会式で、代表校のプラカードを持って選手を先導する女子生徒の選考会が11日、市立西宮高校の体育館であった。
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1949(昭和24)年の第31回大会から、同校の女子生徒が先導役を務めている。大会旗を持つ担当なども含めて65人の枠に、対象の2年生137人中106人が応募した。この日、プラカードに見立てた竹の棒を持ち、大会行進曲にあわせて体育館をひと回り。歩くリズムや姿勢を審査された。
前日にまっすぐ歩く練習をしたという豊原七香(ななか)さん(17)は「緊張したけど、他の学校ではできない経験なので挑戦したかった」と話した。結果は19日に発表される。
女子生徒の先導が始まったのは、当時、兵庫県高校野球連盟の理事で西宮市立建石高(現・市立西宮高)の教諭が、「開会式に何か趣向を」と大会関係者から相談を受けたのがきっかけ。「うちの生徒にプラカードを持たせたら」と提案し、実現したという。1992年には「身長155センチ以上」という制限が「より多くの生徒にチャンスを」などとして撤廃された。(中塚久美子)