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淡路勢対決、延長戦の激闘 春コールド負けの苦さ晴らす

(12日、高校野球兵庫大会 洲本実8―4淡路三原)


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洲本実は、同じ淡路島勢の淡路三原をタイブレークの延長十三回の末に下した。新チームになって以来の公式戦初勝利。2年生エースの大西翔太は、ピンチを背負いながらも八回まで粘り強く投げ、打っては適時打や犠飛で計3打点の活躍を見せた。


大西は初回、制球が定まらず、暴投や安打で1死一、三塁のピンチに。大西の緊張を見抜いた捕手の石井亮太(3年)は「九回までまだある。気にするな」と声をかけた。落ち着きを取り戻した大西は、次打者を併殺に打ち取った。


四回に2点を奪われたが、他の回は打たせて取る投球で抑えた。十三回の打席では狙った直球を中前に運び、貴重な追加点を挙げた。試合後、「四回の失点を取り返そうと思い切り振った」と笑顔を見せた。


春の地区大会ではコールド負けを喫し、練習試合でも四球を多く出すなど苦しんだ。小林亮太監督(29)に積極的に助言を求めて投球を磨き、夏の大会前に調子が上向いたという。


石井は「練習試合で大西は『緊張する』とよく口にしていた。その度に『自信を持って真っすぐを放れ』と声をかけ続けてきた。今日はいつも以上に調子がよかった」。大西は「先輩や仲間を信じて投げ続け、淡路三原の分まで勝ち上がりたい」と力を込めた。(敬称略)(吉田博行、武田遼)


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