(10日、高校野球兵庫大会 川西北陵7-6香寺)
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「みんなを引っぱる男日本一」「バント日本一」「流し打ち日本一」「にっこりスマイル日本一」――。川西北陵の選手たちは試合開始前に外野で輪になり、一人ひとり空に向かって人さし指を立て、声を張り上げた。
3年ほど前から試合前に続けてきた「日本一のミーティング」。それぞれが「自分が一番になりたいこと」を表明し、試合への気持ちを盛り上げる。
輪の中心で音頭を取るのは、ムードメーカーの大島琉太郎君(3年)。他の部員から勧められ、新チーム発足時から担ってきた。大島君が表明した日本一は「楽しそうなやつ」。この日の試合では、一塁コーチや伝令としてチームを支えた。
チームは7―6と接戦を制し、「この春に就任した監督に、まずは1勝をプレゼントできてよかった」と笑顔で話した。(太田康夫)