おなじみの入場行進曲が兵庫県の市立西宮高校体育館に響き渡った。全国高校野球選手権大会の開会式で球児を先導するプラカード係の選考会だ。今年は11日午後に実施された。
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前年優勝校と49代表校のプラカードを持つ計50人と、国旗、大会旗を持つ11人、さらに組み合わせ抽選会で校名板をかける4人の計65人を選考する。参加した2年生の女子生徒106人の中には、野球部のマネジャー2人の姿もあった。
山本真子さん(17)と松下采由(あや)さん(16)。山本さんは小学時代に野球をした経験がある。「マネジャーとプラカード係の両方ができる」と同校に進学した。松下さんは中学まで少林寺拳法やゴルフを習っていたというスポーツ少女。「中学3年の夏に阪神甲子園球場で開会式を見て、イメージを膨らませて入学した」と笑顔で語る。
兵庫大会はすでに開幕しており、市西宮は14日の初戦で強豪の報徳学園と対戦する。「必ず勝つと信じている。チームと一緒に甲子園で入場行進したい」と2人は目を輝かせた。(編集委員・安藤嘉浩)