(15日、高校野球熊本大会 九州学院4―2熊本西)
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九州学院が代打攻勢で、今春の選抜21世紀枠出場の熊本西に逆転勝ちした。
熊本大会2回戦の1点を追う九回、先頭の代打前田が左前安打。「1週間前、気が緩んでいると叱られていた。絶対打ちたかった」。坂井監督はこの反発力にかけ、見事に成功した。
さらに1死二、三塁で代打。2年生の池田が「興奮状態で緊張を忘れた」と、物おじせず同点中前安打だ。2死後、暴投で勝ち越した。
アクシデントが同点の七回にあった。エース蒔田の右足がつり、1死二塁のピンチで急きょ降板。直後に1―2とされ、熊本西を乗せてしまっていた。4年ぶりの代表をノーシードから目指す今夏のチームには、そんな嫌な展開を土壇場で覆す底力があった。「今年はなりふり構わずチャレンジする。そういう野球になりました」と、坂井監督は感じ入っていた。=リブワーク藤崎台