中国の張軍国連大使は8日、ムハンマド=バンデ第74回国連総会議長、グテーレス国連事務総長、及び各国の国連大使への書簡で、事例と統計を用いて中国の新型コロナウイルス感染症対策及び国際社会との協力の状況を詳細に紹介した。新華社が伝えた。
書簡は感染症との戦いにおける中国の重大な措置と重要な経験を整理し、習近平国家主席が自ら指揮し、方針をまとめる中、中国政府が全民動員、共同対策を堅持し、最も全面的で厳格かつ徹底的な感染防止措置を講じ、感染症との戦いを繰り広げてきたことを指摘した。また、中国側の打ち出した「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」という感染防止・抑制における指示、及び「患者と専門家と資源と治療を集中させる」という治療における指示が効果的であることが実践により証明されたとした。
書簡は詳しい事実によって、感染症対策における中国の公開性と透明性及び責任ある姿勢を示した。2019年12月27日に武漢で初めて原因不明の肺炎の症例が見つかった後、中国側は迅速に調査し、直ちに病原鑑定を行った。2020年1月3日から中国側は世界保健機関(WHO)、米国を含む各国、及び中国の香港・マカオ・台湾地区に速やかで自発的な感染状況情報の通知を定期的に行い、新型コロナウイルスの遺伝子配列情報を共有した。中国は中国WHO合同専門家視察チームによる中国視察を受け入れた。中国国家衛生健康委員会は中国の感染状況を毎日発表した。中国国務院共同対策メカニズムは記者発表会を計65回開いた。内容は感染防止・抑制、治療、研究上の難関攻略など多分野に及び、外部の懸念に幅広く応えた。中国外交部(外務省)は各国の在中国大使館らへの感染防止・抑制通知会を繰り返し開き、感染状況の推移を紹介した。
書簡は詳細な統計によって、感染症対策の国際協力に中国の果たした多大な貢献を示した。3月31日までに、中国政府は120の国と4つの国際組織に通常の医療用マスク、N95マスク、防護服、PCR検査薬、人工呼吸器などを含む物資を援助した。中国の地方政府は国際友好都市などのルートを通じて50か国余りに医療物資を寄贈した。中国企業は100余りの国と国際組織に医療物資を寄贈した。4月7日までに中国はイタリア、セルビア、カンボジア、パキスタンなど9か国に計11回医療専門家チームを派遣した。中国の一部の省(自治区・直轄市)も外国に医療専門家チームを派遣した。中国は少しも隠すことなく感染症との戦いに関する情報を国際社会と共有し、世界100余りの国、10余りの国際・地域組織と感染防止・抑制及び診療プロトコルなどの技術文書を共有し、新型コロナウイルス感染症オンライン知識センターと国際協力専門家バンクを立ち上げ、遠隔ビデオ形式で100余りの国及び地域と技術交流会議を40回余り開いた。中国はWHOに2000万ドルを寄付し、WHOによる新型コロナウイル感染症対策の国際協力を支持した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月9日