中国青年報社社会調査センターはこのほど、問巻網と共同で、18‐35歳の青年1984人を対象に「2020年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)に青年が期待すること」に関する調査を実施した。調査では、回答者の91.5%が「今年はいつも以上に全国両会に注目している」と答えた。中国青年報が報じた。
青年の88.1%が「今年の全国両会に注目」
「両会の開幕日が発表されると、すぐに微信(WeChat)のモーメンツに転載した」とした浙江省杭州市で働いている95後(1995‐99年生まれ)の劉偉さんは、「新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制対策が実施される過程で、周囲の人が両会がいつ開幕されるのかに関心を抱いていると感じた。その日程が決まったことで、ほっとした。それは非常にポジティブなシグナルだから」と話す。
北京のある事業機関に勤めている鄭斌さんは、「毎年、全国両会が開催されている期間は、みんなが社会問題を積極的に話し合うことになる。この時期、政治に参加し政治を議論するみんなの意欲が一気に高まる」と話す。
調査では、回答者の88.1%が「今年の全国両会に注目している」と答えた。社会調査センターの2019年の同調査では、その割合は66.4%だった。
深センでデータ分析業に従事している劉伊一さんは、「今年は新型コロナウイルス流行の影響で、中国国内外の情勢が大きく変化した。私は普段、株の取り引きをしていて、近いうちにマイホームも買う予定。そのため、国の関連政策に特に注目していて、今年の両会にも注目している」と話す。
青年が最も期待する議題は民生・保障・雇用・起業
青年は今年の全国両会のどんな議題に期待しているのだろう?調査によると、民生・保障と雇用・起業が、青年が最も期待している議題だった。また、所得や経済発展、減税・費用削減、医療・貧困脱却の難関攻略、教育・公共衛生などに対する期待も高かった。
今年いつも以上に両会に注目している青年の間では、民生・保障や雇用・起業、経済発展、医療、貧困脱却の難関攻略、公共衛生、国家の安全、社会ガバナンス、国際関係などの分野に対する注目度がより高かった。
新型コロナウイルス流行の影響を受けて、多くの人が公共衛生について深く考えるようになった。北京のある金融機関で働いている秦慶さんは、「個人の衛生に関する習慣から、国民全体の健康意識に至るまで、今回の新型コロナウイルス流行で変化が生じた」と話す。
青年の国家の安全や社会ガバナンスに対する満足度が最高に
秦さんは、「国家の安全がなければ、数億に及ぶ世帯や個人の安全もない。新型コロナウイルスが猛威を振るったものの、国を挙げて共にそれと闘った。それにより将来に対する安心感も高まった」と話す。
調査に答えた青年に、議題が関係する各分野の状況に対して、10点満点で評価してもらったところ、国家の安全に対する満足度が最も高く8.34ポイントだった。以下、社会のガバナンス(7.89)、テクノロジー・イノベーション(7.79)、公共衛生(7.63)、民生・保障(7.61)、経済発展(7.61)、国際関係(7.57)、貧困脱却の難関攻略(7.56)、文化ソフトパワー(7.56)、医療(7.49)と続いた。
「人民網日本語版」2020年5月22日