手を消毒する園児(撮影・張興龍)。
8日朝、園児たちは家で体温を測り、保護者に付き添われて幼稚園へと登園し、入口でマスクを外して保護者に預け、園内に入るとまた体温測定をし、手と口などの検査を受けていた。この日、北京市の幼稚園が登園を再開し、500ヶ所の幼稚園に通う園児のうち、登園を希望する約1万人の年長組園児たちが幼稚園への登園を再開した。小中高校生や大学生が登校や授業再開の際にマスクを着用しているのとは異なり、園児たちは園内でマスクをせずに勉強したり遊んだりしていた。中国新聞網が伝えた。
園児の手や口などを検査する保育士(撮影・張興龍)。
豊台区にある豊台第一幼稚園の朱継文園長は、「第1陣としてはだいたい100人の子供達が登園を再開した」と話す。朱園長によると、園児が密集する状況を避けるため、年長組園児のみの登園再開だが、幼稚園はオフピークで登園と帰宅ができるようにしているほか、閉鎖式管理も行っている。また、子供たちはマスクをしていなかったが、保育士は一日中マスクを着用している。
ハイタッチをして登園再開を喜ぶ園児と保育士(撮影・張興龍)。
朱園長によると、子供達の健康と安全を保障するために、今回登園を再開した子供達と保護者は登園再開の21日前から体温に異常がないかモニタリングし、しかも登園再開後も体温測定をしっかり行っていく予定だという。出勤を再開した職員はPCR検査を受け、異常がないことを確認した。園内では、保育士たちは子供達に対し、目印に合わせて距離を保ち、接触を減らすよう指導している。このほか、子供達の活動の多くは室内から屋外の木陰や日よけの下で行うようにし、屋外にも水道の蛇口や手指用消毒液などを備え付け、子供たちがいつでも手を洗えるようにした。
園内でドラムを叩く園児(撮影・張興龍)。
北京市教育委員会が発表したスケジュールでは、6月8日から、北京市の登園再開条件を備える幼稚園は順次登園を再開することが可能となっている。保護者は自由意思の原則に従って、園児を登園させるかを決める。北京市教育委員会の李奕報道官は、「北京市の登園再開第1陣となる500ヶ所以上の幼稚園で、約1万人の年長組園児が登園を希望していた。今後は感染予防・抑制と年長組園児登校再開状況の評価などに基づいて、年中組と年少組の園児の登園もタイミングをずらした形で再開していく」とした。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年6月10日