観光消費への信頼感が回復している
北京で新型コロナウイルス感染症がぶり返したことで各地の人々は旅行に出かけることに慎重になったが、端午節(端午の節句、今年は6月25日)の3日間の連休には観光産業は回復の歩みをみせた。連休中に全国の観光スポットが受け入れた国内観光客はのべ4880万9千人で前年同期の50.9%を回復し、観光収入は122億8千万元(約1857億9千万円)で同31.2%を回復した。
5月初めのメーデー連休と比較すると、回復レベルは観光客数が2.7ポイント(p)上昇し、観光収入が5.5p上昇した。清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休と比較すると、観光客数は12.3p、観光収入は11.9p、それぞれ上昇し、1人の観光客が1回の観光で消費する金額も目に見えて増加した。データからわかるのは、観光消費への信頼感が回復しつつあること、産業振興の原動力が蓄積され始めたこと、観光経済が底を打って反転上昇し安定さの中で好転する流れが継続していることなどだ。
場所に関するビッグデータによると、端午節連休の観光客受け入れ規模上位10省市は、1位が広東省、2位が四川省、3位が河南省、4位が山東省、5位が江蘇省、6位が湖南省、7位が河北省、8位が安徽省、9位が浙江省、10位が重慶市だった。
観光市場の前年同期を46%以上回復した省区市は上から順に、河北、海南省、四川、安徽、湖南、浙江、広東、上海市、内蒙古(内モンゴル)自治区、江蘇だった。
予約観光の割合が上昇
端午節連休期間には、「予約する、食事は分かれて、1メートルの距離を開ける」などの観光消費における安全意識がさらに高まり、マナーを守った観光が大きな流れになり、「観光するなら必ず予約、予約なしなら観光もなし」がレジャー観光の新たな習慣になりつつある。