中国国家統計局は14日、国務院新聞弁公室が開催した記者会見で、7月の経済統計データを発表し、一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額が前年同月比4.8%増、サービス業生産指数が同比3.5%増、固定資産投資が前月比4.85%増だった。人民日報が報じた。
国家統計局の付凌■報道官(■は日へんに軍)は、「7月以来、積極的な財政政策や安定した通貨政策の効果が引き続き表れている。経済は、新型コロナウイルスや水害の悪影響を克服し、引き続き安定して回復する情勢を保っている。主要市場も引き続き回復している。7月の経済運営を総括すると、経済が安定して回復し、引き続き良い方向に向かって発展していると言うことができる」と説明した。
生産は安定の中で成長している。7月、一定規模以上の工業企業の付加価値額の増加ペースは前月と横ばいで、6割の製品、業界がプラス成長となった。うち、自動車、電子情報産業の柱的業界の成長が目に見えて加速した。サービス業の生産指数は前年同月比3.5%増と、成長ペースは前月より1.2ポイント加速した。
需要が少しずつ改善している。消費を見ると、7月、一般消費財の小売総額は前年同月比1.1%減と、減少幅は前月より0.7ポイント縮小した。うち、商品の小売総額は前年同月比0.2%増と、今年初めて増加に転じた。投資を見ると、1—7月期、固定資産投資が前年同月比1.6%減と、減少幅が1—6月期と比べて1.5ポイント縮小した。
貿易が予想より好調だった。7月、貨物の輸出入総額は前年同月比6.5%増だった。うち、輸出は10.4%増と、前年同月比が4ヶ月連続で増加となり、予想を上回った。外貨準備高は安定して3兆1000億ドル(1ドルは約106.60円)以上をキープし、7月末と6月末を比べると、421億ドル増となった。
産業高度化の動向に変化はない。7月、ハイテク製造業、設備製造業の付加価値額が前年同月比9.8%増と13%増と、いずれも一定規模以上の工業企業全体の増加率を上回った。情報転送、ソフトウェア、情報技術サービス業の生産指数は前年同月比13.7%増と、サービス業全体の増加率を上回り、現代サービス業が好調をキープしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月15日