同研究を主導した中国科学院南京地質古生物研究所の副研究員である郄文昆氏、梁昆氏の説明によると、今回発見された海洋生物化石は貴州省独山県に位置する、今から3億8500万年前のものだ。研究チームは精密なサンプリング方法により、この生物礁化石群の7平方メートルの範囲内で28カ所を選び、その場で665個のサンプリングを行い、2804枚の化石の薄片を作った。大量のシステムデータにより、高精度の生物多様性と群集古生態の統計を行った。

現在まで、鶏窩寨生物礁化石群で83種の古代海洋生物が確認されている。これらは8門・44属に属し、四放サンゴ、有孔虫、床板サンゴ、苔虫などが含まれる。

梁氏は「さらなる統計分析によると、この化石群は含まれる種が多いだけでなく、複雑な生態系も存在していた。例えば各種の間で縄張り争いがあれば、相互依存や共同生活もあった。多くの生物の体内にその他の生物の骨格が見られることが多い。これは古代海洋生態を研究する重要な参考材料を提供している」と述べた。

関連研究成果はこのほど、国際的な地質学誌「古地理学、古気候学、古生態学」に掲載された。（編集YF）

「人民網日本語版」2020年8月18日