世界的な信用格付会社の米ムーディーズ・インベスター・サービスはこのほど「グローバル・マクロ経済見通し」を更新し、今年の中国経済成長率予測をこれまでの1%から1.9%に引き上げ調整した。同時に、来年の成長率は7%前後になるとの予測を示した。
同報告によれば、中国は今年第2四半期(4-6月)には工業生産と固定資産投資が力強く回復上昇し、国内総生産(GDP)の実質増加率データが予想以上に好調だった。これに基づき、今年の中国経済成長率予測を引き上げたという。また新型コロナウイルス感染症の予防・抑制が進展し、人々が職場に復帰し、可処分所得が増加したことに伴って、市場の消費ニーズがこれから強化されることが予想されるという。
ムーディーズは、「中国の実際の経済活動は徐々に改善しているが、外部市場の需要不振などの要因が経済成長を制約する可能性がある」との見方を示した。
このほか報告は、2020年には主要20カ国・地域(G20)の経済成長率はマイナス4.6%に、21年はプラス5.3%になると予想したほか、中国はG20の中で唯一、今年に経済成長を達成できる国になるとの見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月31日