2020年グローバルサービスアウトソーシング大会並びにサービス貿易イノベーション発展武漢サミットが22日、武漢市の中国光谷科技エキシビションセンターで行われ、商務部(省)国際貿易経済協力研究院国際サービス貿易研究所の李西林副所長が、「中国デジタル貿易発展報告2020年」を発表した。それによると、中国のデジタル化サービス貿易額は2005年の488億5900万ドル(1ドルは約104.8円)から、19年の2718億1千万ドルに増加したという。中国新聞社が伝えた。
報告によると、具体的には、05年から19年までの15年間で、中国デジタル化サービス貿易の輸出額は7倍増加し、輸入額は3倍増加し、グローバル市場における順位は輸出額が8位、輸入額が7位だった。
輸出をみると、輸出先の上位10ヶ国には、米国、英国、アイルランド、ドイツ、オランダ、インド、フランス、中国、シンガポール、日本が並んだ。輸入元の上位10ヶ国には、米国、アイルランド、オランダ、ドイツ、英国、フランス、中国、日本、シンガポール、ルクセンブルクが並んだ。
同報告は、「中国デジタル貿易の増加ペースは速く、ここ数年の間にトップレベルデザインと一連の政策・計画が打ち出され、中国デジタルサービス貿易競争力指数は08年のマイナス0.34から一気に上昇してプラス値になり、19年は0.06に達して記録を更新した」と述べた。
また同報告は、「中国デジタルサービス貿易はさまざまな分野で飛躍的発展を遂げた。たとえば、越境ECでは、これまでに全国に越境EC総合試験区105ヶ所を建設した。19年の中国越境EC小売輸出入額は1862億1千万元(1元は約15.7円)に達し、15年の5倍で、年平均増加率は49.5%になった」と指摘した。
このほか、サービスアウトソーシングでは、19年の中国オフショアサービスアウトソーシング契約額が1389億1千万ドルで前年同期比15.4%増加、執行額は968億9千万ドルで同9.3%増加した。このうち医薬品・バイオテクノロジー研究開発サービス、検査テストサービス、インターネットマーケティングPRサービス、ECプラットフォームサービスなどを代表とするハイレベル生産的サービスのアウトソーシング業務が急速な伸びを示し、前年同期と比較した増加率は医薬品・バイオ研究開発が15.3%、検査テストが20.5%、ネットマーケティングPRが37.1%、ECプラットフォームが53.2%だったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月23日