発展がさらにバランスよく豊かに
中国は国土が広大なため、地域のバランスの取れた発展が最重要課題になる。
中国国際経済交流センターの王一鳴副理事長は、「第14次五カ年計画期間には中国の地域間格差が引き続き拡大する可能性がある。しかしこれまでの地域格差が空間的な表現形態と形成メカニズムにおける格差であったのと異なり、新たな拡大はデジタル化によるモデル転換がもたらした格差、およびイノベーション型産業の集積度の変化がもたらした格差になる可能性がより高い」と率直に述べた。
王氏は今後5年間、地域の協調発展をどのようにしてよりよく推進していくかについて、「沿海地域の『外から誘致し内につなげる』紐帯としての役割やターミナルとしての機能を強化し、中部・西部地域で戦略的な成長の極をより多く展開・育成するよう加速すると同時に、引き続き大都市圏と都市圏の2つの循環によるターミナルとしての役割、戦略的支点としての役割をしっかり発揮させることだ」と提起した。
地域の発展格差だけでなく、実体経済とバーチャル経済とのアンバランスも長期にわたり存在する。工業・情報化部(省)の王志軍副部長は、「同現象はまさしく中国製造業の割合の急速な低下をもたらした重要な原因の1つだ。今後は製造業の発展をより重視し、技術イノベーションと要素資源の製造業への効果的な集積を強化し、中国製造業がより大きく、より強くなるよう努力しなければならない」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月2日