国産品と欧米の大手ブランド より多くチャンスをモノにするのは?
2019年8月の阿里巴巴(アリババ)プラットフォームの売り上げデータを見ると、男性用化粧品トップ5のうち、中国国産ブランドが4つを占めた。国産ブランドには、左顔右色(24%)、尊藍(23.17%)、和風雨(12.91%)、阿姿美爾(4.84%)、赫恩(3.93%)などがあり、年間売上高を合計すると全体の64.01%を占めた。男性経済の時代に、男性用化粧品市場における国産ブランドの相対的な優位性がより一層顕在化している。
新型コロナウイルス感染症の影響により、越境ECが打撃を受け、国産化粧品ブランドが急速にトップに躍り出た。業界関係者も、「国産ブランドは中国人消費者のユーザーとしての考え方や態度をよく理解すると同時に、マーケティング戦略を海外ブランドよりもずっと早くつかんで、若い世代に国産品はより興味深く、話題性があり、価格はより手頃といったイメージを植え付けた」と指摘した。
業界関係者の分析では、男性用化粧品の中心消費層は働き始めた95後(1995年から1999年生まれ)で、消費水準が低く、購入する商品の価格もしばらくは現状維持の見込みだ。国産品は海外製品よりも安い価格を優位性にして、Z世代(幼いときからネット環境の中で育った世代)の消費の選択でトップになったこともある。
男性用化粧品ブランドのインキュベーションを手がける劉氏は反対の見方をしており、「自分は男性用化粧品市場の発展のポテンシャルに大きく期待している」と述べた。
しかし劉氏は、「男性用のコスメでもスキンケアでも、輸入ブランドが常に優位に立ち、国産品が海外大手ブランドに追いつくにはある程度時間がかかる。国産品は絶対的な文化的特徴を見つけなければならず、ただひたすら機能や効能を追い求めるだけではだめで、ブランドの中身に対しより高い要求を満たす必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月7日