昨日、武漢の人々が心待ちにしていた今年冬入り後初の雪が降った。武漢の人々の微信(WeChat)のソーシャル機能「朋友圏(モーメンツ)」ではさながら初雪の写真コンテストが始まったようになっている。
昨日午後4時頃、武漢の一部地域で雪がちらつき出し、夕方6時頃になると降雪量が増えていった。そして空から舞い降りた白い綿毛がふわふわで真っ白なブランケットのように都市全体を覆った。
街灯が雪を照らし、キラキラとした光彩を放っている。武漢の人々はこの都市のさまざまな場所から初雪を報告した。漢口解放大道の街頭で、人々はスマホでこの雪を録画したり、自撮りして思い思いに記録した。
そして多くの武漢の人々がこの初雪に願い事をした。「火鍋を食べたい」や「好きな人に告白したい」、そして「家の外で必死に働く家族が早く帰ってきますように」などだ。
「庚子年」を迎えてから降った武漢の初雪、その時、そこには彼らの姿があった
今年の年初に降った武漢の初雪は人々に深い印象を残した。
2月14日夜、湖北省では急激に気温が下がり、15日昼頃には武漢や孝感などの各地で雪が降り始めた。
火神山医院、武漢の江漢関、武漢大学も雪景色になった。
舞い降りる大雪の中、彼らの姿がひときわ心にぬくもりをもたらした。防護服を着た職員、物資を輸送する人民警察、除雪作業を行う都市管理隊員、雪のなか作業する清掃員、大雪のなか食事を届ける配達員…
寄贈物資を運ぶトラック
雪が降る武漢は格別の寒さに襲われた。患者をサポートし、医療従事者が暖を取れるようにするため、武漢各区は臨時医療施設の「方艙医院」や武漢の支援に駆けつけた医療チーム、隔離先、第一線の保障スポットなどのために暖房器具や毛布などの防寒物資を準備した。
武漢体育センターの「方艙医院」で2月12日、病床に電気毛布を敷く作業員。
寒さは新型コロナの抑制に不利であり、しかも当時の武漢は都市封鎖の状態だったこともあり、雪が降っても外で遊ぶ人はほとんどいなかった。あの当時、人々がひたすら望んでやまなかったのは花開く暖かい春が一日も早くおとずれることだった。
同じ雪だが、ちょうど10ヶ月も経つと、人々の心境も大きく異なっていた。この変化をもたらしたのは、感染症との闘いにおける重大な戦略的成果に他ならない。しかし、今も新型コロナ感染の闘いは終わっておらず、雪を愛でる際にも保温と防疫への注意が必要だ。
瑞雪は豊年の兆し。武漢の幸福を祈ろうではないか。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月14日