中国国家鉄路集団有限公司(以下「同社」)の発表によると、中国全土の鉄道は2021年1月20日0時より新たなダイヤでの列車運行を開始する。旅客列車を325本増発し、主要貨物輸送ルートで貨物列車を114本増発する。ダイヤ改正後、全国鉄道の旅客列車の運行本数が1万203本、貨物列車が2万513本に達し、鉄道旅客・貨物輸送能力がさらに向上することになる。ダイヤ改正後の旅客列車の切符は今月22日より販売が開始される。
同社運輸部の責任者によると、今回のダイヤ改正は年末年始の鉄道新路線運行開始、輸送力資源の拡張、感染対策などの要素を統一的に検討し、輸送組織プランを最適化・調整した。
年末年始に多くの新路線が開通し、運行を開始する。開通済みの江蘇省の連雲港と鎮江を結ぶ高速鉄道はダイヤ改正後、毎日の動車組(新型高速列車)運行本数が最大124本にのぼる。これにより江蘇省北部・中部と長江デルタ中心都市の切れ目なき連結を実現。連雲港から鎮江まで最短2時間9分で移動できる。
全線が開通し運行を開始した河南省鄭州と山西省太原を結ぶ高速鉄道はダイヤ改正後、毎日の動車組運行本数が74本にのぼる。これにより山西省南東部などのエリアと中東部地区の時間的な距離がさらに短縮される。鄭州から太原までの最短移動時間は、従来の河北省石家荘を経由する3時間38分から直通により2時間24分に短縮される。
全線が開通し運行を開始した新疆北疆鉄道環線及び格庫鉄道はダイヤ改正後、毎日の旅客列車運行本数が6本、貨物列車が10本となる。これにより新疆南部及び北部一部地域の鉄道ゼロの歴史が終わることになる。
1. ダイヤ改正前に開通し、運行を開始する銀川-西安区間、合肥-安慶区間、塩城-南通区間、北京-瀋陽区間を結ぶ高速鉄道、北京-雄安新区区間を結ぶ都市間鉄道、福州-平潭区間、大理-臨滄区間を結ぶ鉄道については、ダイヤ改正時に平日線・土日線・ピーク線に基づき列車を運行する。これにより陝西・甘粛・寧夏回族自治区、北京・天津・河北、長江デルタ、海峡西岸、雲南地区における輸出入ルートの客運能力を高め、関連路線の貨物輸送能力を引き出す。特に寧夏回族自治区銀川と陝西省西安を結ぶ高速鉄道の開通により、寧夏回族自治区が初めて全国高速鉄道網に組み入れられることになる。江蘇省塩城と南通を結ぶ高速鉄道の開通は、山東省、江蘇省東部沿岸部から蘇州・上海・杭州に移動する最もスムーズなルートを形成することになる。山東省青島から連雲港、塩城、南通を経由して上海に移動する時間は最短4時間54分となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月23日