調査会社の米ディスプレーサーチは15日(米国時間)、05年第2四半期の世界の有機ELディスプレー出荷台数は約1421万台で、前年同期比82%増加したと発表した。特に携帯音楽プレーヤー向けが同14倍となり、有機ELの普及に貢献した。携帯プレーヤーのディスプレーのうち、有機ELの占める割合は42.2%に達した。
有機ELは自ら発光し、液晶のようにバックライトが必要ないため、省スペースで省電力なのが長所。携帯機器のディスプレーは、液晶から有機ELに移行すると予想されている。
最も出荷台数が多かったのは、携帯電話サブディスプレー向けで、同3%増の707万台。その次が携帯音楽プレーヤー向けで614万台、携帯電話メインディスプレー向けは33万台にとどまるが、同95%増を記録した。サブディスプレー市場で有機ELのシェアは14.8%に上昇している。
メーカーの売上高ランキングは、韓国サムスン電子が3720万ドルで首位。2位は台湾RiTディスプレーで2810万ドル、日本のパイオニアが1960万ドルで3位に食い込んだ。【南 優人/Infostand】
ディスプレーサーチ
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2005年9月16日