楽天がTBSの筆頭株主になり、経営統合を申し入れている問題で、楽天は16日、双方の役員クラスで構成する共同組織を設立して協議するように、近くTBSに要請する方針を固めた。楽天は13日にTBSへ経営統合を申し入れたが、TBS側は回答時期などを示しておらず、回答を促す狙いもある。
関係者によると、楽天は月内にも専務などの経営幹部を筆頭に、企画担当の社員などで構成する共同組織をつくり、持ち株会社方式による経営統合が実現した場合、双方の経営に現状と比べてどのような効果があるかを検証したい考えだ。双方の企業価値の向上につながる具体策も協議し、ネットと放送の融合による新しいビジネスモデルの構築を目指す。
楽天とTBSの協議については、両社の社長と会談した片山虎之助・自民党参院幹事長が14日、「合意形成したらどうかと言っておいた」と発言していた。