今年、3大会連続3回目のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表にとって、今回の試合は年内最終戦となる。招集23選手のうち、加地(FC東京)ら4人が負傷でチームを離れ、福西(磐田)、小野(フェイエノールト)らもけがのため参加できなかったものの、中田英(ボルトン)、中村(セルティック)ら海外組6選手が合流して、ほぼベストに近い布陣となった。
来年のW杯まで、海外組が合流できる強化日程は少ないだけに、今回は貴重な機会。中村も「(チームの)大事な試合の合間に帰ってきた。それだけ価値がある試合」と話す。この日の練習試合でも、全員が互いに連係を確認しながら試合に備えていた。宮本(ガ大阪)も「このメンバーで勝つことが自信につながる。内容もある程度のレベルは求めないといけない」と意欲を見せる。
相手のアンゴラ代表は常連国を抑えて来年のW杯に初出場を決め、勢いに乗っている。アフリカ勢特有の身体能力の高さに加えて、スピード、組織力とも長けている。中村は「相手の個々の能力をどう抑え、数的優位をどれだけ作れるか」と課題を挙げる。来年の本大会を想定した絶好の腕試しの機会を生かしたい。【小坂大】