社会人野球日本選手権第6日の24日は2回戦3試合を行い、ベスト8が出そろった。第1試合はJR九州(九州)の小松聖が、今夏の都市対抗優勝の三菱ふそう川崎(関東)相手に5安打完封勝利を飾った。JR九州は初の8強進出。第2試合は前回覇者のJFE西日本(中国)がホンダ(関東)に敗れ、連覇の夢を断たれた。第3試合はトヨタ自動車(東海)が2大会連続準優勝の地元・大阪ガス(近畿)を1-0で降し、2年ぶりに準々決勝へ進んだ。
○トヨタ自動車1-0大阪ガス●
両チーム無得点の九回、トヨタ自動車は1死から秦が左越えソロ本塁打。3番手・吉見の好投で逃げきった。大阪ガスは前半に再三走者を得点圏に進めたが決定打不足。松尾、山田幸両投手の好投に報いることができなかった。
▽トヨタ自動車・広瀬寛監督 このところ競り合うゲームを落とすことが多かったので、この1勝は大きい。吉見がよく投げてくれた。
▽大阪ガス・湯川素哉監督 あと一本が出なかった。しのぎ合う試合で野球の怖さを十分に味わった。投手は責められません。
○…休部になったJR西日本から9月に大阪ガスに加入した平山が4番で出場。一、三回と得点圏に走者を置きながらいずれも凡退。先頭の九回は中前打で意地を見せたが及ばなかった。「途中から入った自分が使ってもらっているのだから、何とか結果を出したかったのですが」とぽつり。「来年はもっと勝負強くなって、貢献したい」と、この冬の精進を誓った。
毎日新聞 2005年11月24日 20時34分 (最終更新時間 11月24日 21時44分)