今も２４０人のテロ容疑者が収容されているグアンタナモ収容所に、このほどＪＮＮのカメラが入りました。松田記者の報告です。

　グアンタナモ収容所は、同時多発テロの翌年の２００２年にキューバの南端にあるアメリカ海軍の基地に建設されました。同時多発テロの後、最初に作られた収容施設。四方は金網に囲まれ吹きっさらしの状態です。

　当初使用された金網だけの独居房はすでに閉鎖され、現在、収容中の２４０人は軍への協力の度合いで収容施設や行動範囲が決められています。

　「ここの収容者たちはとても“非協力的”な人物です」（キャンプ５収容所の看守）

　こちらの部屋では収容者に対して英語の授業が行われているようです。教員役の人物が立って、身振り手振りで座っている３人の収容者に教えている風景がこちらから見えます。

　収容者たちはすでに軍を通じて「収容所閉鎖」の大統領方針を聞いていますが、「次はどこへ移送されるのか」と不安を訴えることも多いといいます。

　「収容者には毎日聞かれます。 閉鎖されるのか、どこへ行くのかなどです」（キャンプ４収容所の看守）

　オバマ大統領が公約とした収容所閉鎖の期限は来年１月。残された猶予は、あと８か月です。（22日09:14）