アメリカでは新型インフルエンザの感染拡大に便乗して商売をしようというインターネットのサイトが増えています。中には効果がわからない対策グッズなどを売るサイトもあり、当局や消費者団体が注意を呼びかけています。
このウェブサイト、一見するとインフルエンザの情報が書かれたニュースサイトのようなデザインをしています。このページのタイトルは「新型インフルエンザの治療と予防」。ところが、ページの下には「今すぐ注文」の文字が。クリックすると薬を販売するページに誘導されます。
「豚インフルエンザが話題になってから数日で悪徳サイトがおよそ250も出現しました」(消費者保護団体の担当者)
こちらのサイトで売られているのは「豚インフルエンザ防止」をうたったシャンプー。含まれている銀の成分が新型インフルエンザウイルスを撃退するというふれこみで、1本およそ1700円もします。
アメリカのFDA=食品医薬品局は、「銀に効果があるという科学的根拠はない」として、こうしたサイトの管理者に警告しました。
「悪徳サイトに国境はありません。日本でもアメリカでも見ることができるのです」(消費者保護団体の担当者)
この後、日本語でも同じような悪質サイトが現れる恐れもあり、消費者団体などは注意を呼びかけています。(22日16:56)