パキスタン軍が北西部でイスラム武装勢力の地上掃討作戦を進める中、戦火を逃れ国内避難民となった人の数が、これまでに11万2000人以上にのぼることが分かりました。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、パキスタン軍がイスラム武装勢力に対する地上掃討作戦を進める南ワジリスタンから、近隣のデライスマイルハーンなどに避難した人の数は今月13日以降およそ3万2000人で、軍が空爆を行った今年5月から合計すると武装勢力に対しての掃討作戦による国内避難民は、11万2000人以上にのぼるということです。
現地では国連機関や援助団体が支援活動を続けていますが、周辺地域の治安が不安定なことなどもあって、食糧などの物資の供給が不足し始めています。
今月中旬から行われている掃討作戦ではこれまでに武装勢力側の197人が死亡し、パキスタン軍の兵士も30人死亡しています。(27日05:12)