２９日昼ごろ、北海道・深川市のＪＲ函館線の踏切で、特急列車とトラックが衝突し、列車の乗客ら４１人が病院に運ばれました。

　２９日午後０時半前、ＪＲ函館線の深川駅と妹背牛駅の間の踏切で、旭川発札幌行きの特急列車「スーパーカムイ２４号」とトラックが衝突しました。

　この事故で、特急列車の１両目の車両が脱線し、列車の乗客など合わせて４１人が深川市立病院に運ばれました。

　このうち、列車の運転士が頭に切り傷、トラックの運転手が脇腹を打撲、乗客は首などの打撲で、いずれも軽傷だということです。列車には乗客乗員合わせて１０４人が乗っていました。

　「窓ガラスが割れてシャワーみたいに来て、何事かと思ったら後ろで血を流している人がいて、あとで見たらトラックが真っ二つだった」（乗客）

　「一番後ろの赤ちゃんが飛んじゃって、すごい泣いていた」（乗客）

　警察によりますと踏切は遮断機が降りて、警報器が作動していました。トラックの運転手は、警察の調べに対し「吹雪で踏切に気づくのが遅れた。あわててブレーキをかけたが、遮断機を折って踏切の中に入ってしまった」と話しているということです。

　事故を受け、国土交通省の運輸安全委員会は鉄道事故調査官２人を現場に派遣し、事故原因を本格的に調査する方針です。（29日17:04）