清水建設(1803)は10日、2015年3月期の連結純利益が前期比2倍の290億円になりそうだと発表した。従来予想は69%増の240億円で50億円上方修正した。国内の建築・土木工事の採算が改善するほか、開発事業も物件売却が順調に推移する見込みのため。円安進行に伴う為替差益も利益を押し上げる。
売上高は3%増の1兆5400億円、経常利益は71%増の500億円の見通し。従来予想を売上高で400億円、経常利益で100億円引き上げた。
年間配当は8円と、前期に比べ1円増配にすることも明らかにした。従来予想は7円だった。年間配当を増やすのは、2006年3月期に5円から7円に引き上げて以来、9年ぶり。
併せて発表した14年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.9倍の235億円、売上高は7%増の1兆894億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕