【イスタンブール=花房良祐】ギリシャ議会は11日未明、チプラス新内閣の信任決議案を可決した。定数300のうち連立与党の162人が賛成した。採決に先立ち、首相は「さらなる金融支援は要求していない」と議会で演説。欧州連合(EU)などに対し、当面の財政の資金繰り策を要請した。首相は11日昼、経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長とアテネで会談。首相は金融支援と引き換えに課せられた構造改革について「外国ではなく、自国で判断する」と述べ、改革断行を求めるドイツなどに反発した。
一方、連立相手の右派政党・独立ギリシャ人を率いるカメノス党首(国防相)は10日、現地テレビに「合意できないなら、ドイツが頑固で欧州を分裂させたいなら、別の場所から資金を得るプランBがある。米国が最適だ。ロシア、中国、その他の国もあり得る」と述べた。