【NQNニューヨーク=横内理恵】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落し、終値は前日比6ドル62セント(0.0%)安の1万7862ドル14セントだった。ギリシャ支援を巡る根強い不透明感や原油安が相場の重荷となった。
ギリシャやドイツの財務相の発言などを受け、ギリシャへの金融支援を巡る同国政府と欧州連合/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7E1E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(EU)との協議が難航するのではとの警戒感が改めて意識された。欧州株式相場が全面安となり、投資家が運用リスクを取りにくくなったことも米株の売りを誘った。
週間の石油在庫統計で原油在庫が増え、原油先物相場が下落。エクソンモービルなど石油株の下げも相場を押し下げた。ダウ平均の下げは一時110ドルに迫った。
売り一巡後は下げ渋り、小幅高に転じる場面もあった。アナリストが目標株価を引き上げたことなどから、時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXが大きいアップルが上げ、ハイテク株の一角がつれ高した。
ハイテク株比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は続伸し、同13.536ポイント(0.3%)高の4801.181と昨年12月29日以来、約1カ月半ぶりの高水準で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「公益事業」や「エネルギー」など6業種が下げ、「情報技術(IT)」などが上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億5000万株(速報)、ナスダック市場は約17億4000万株(同)だった。
カナダでの事業拡大計画を発表したたものの、コスト増が懸念された小売りのウォルマート・ストアーズが下落。ナイキ、AT&Tなども下げた。