【NQNニューヨーク=古江敦子】11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比1.18ドル(2.4%)安の1バレル48.84ドルで取引を終えた。米エネルギー省(EIA)発表の石油在庫統計で原油の在庫増が続いた。当面の需給の緩みを見込んだ売りが出た。
北米では油田開発に使う石油掘削設備(リグ)の稼働数は減っているが、需要の伸び悩みや在庫増を背景に、供給過剰の解消には時間を要するとの見方が改めて強まった。EIAは同日の在庫統計で、原油在庫は2月上旬としては少なくとも過去80年で最高の水準になったと指摘した。
ガソリン、ヒーティングオイルも続落した。
金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である4月物は前日比12.6ドル安の1トロイオンス1219.6ドルで終えた。午後の時間外取引で一時は1218.2ドルと、中心限月として1月12日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。通常取引時間中の外国為替市場ではドルがユーロなど主要通貨に対して上げ、ドルの代替投資先とされる金を売る動きにつながった。
銀も続落。プラチナは4日続落した。