誰に対しても平等に接する
そしてもう1つ、経理社員にとって大切なこと、それは誰に対しても「平等」に接するということです。性格的に合う人、合わない人、どちらにも平等に、社長にもアルバイト社員にも平等に接するということです。
例えば仮払いをして、精算が期日までに来なかった場合、仲のよい人だから許してあげるということをしてはいけません。対象者が誰であれ、業務においてはどの社員にもフェアに接しなければなりません。また、役員以上の人が多忙を理由に精算や捺印などの経理処理が遅延している場合も、役員だからと特別扱いせず、秘書にも協力してもらい、全員がルールを平等に守るように業務を進めていかなければなりません。
非常に大変な面はあると思います。しかし、ここが肝心なのです。人によってルールに差をつけていたら、きちんと守っている社員たちからの信頼を失います。
どのような組織も、8割以上の人はきちんとやっているのです。残り2割の人に毅然とした態度で接し、正しい方向に誘導できるか、ここがポイントになります。そして、そこが経理社員の力量の差が出るところだと思います。特に、管理職の方が上に対して毅然とした態度をどこまでとれるかというところも、部下たちは見ています。モラルや平等があるところに、数字というのはついてくるものです。
「数字」だけが責任ではない
スポーツの試合を見ているとわかりやすいのですが、チームにもいろいろなタイプがあります。攻撃が強いチーム、守備が強いチーム、スター選手に依存しているチーム、スター選手はいないけれど穴がないチーム。会社のなかにいると、どうしても身内同士で比較してしまいがちですが、外から自分たちはどのようなチームとして見られているか、ということを意識していなければなりません。
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