では大人になって、経理か否かにかかわらず会社組織のなかで「守備」にあたる人たちが、仕事のうえで実力と自信をつけていくにはどうしたらよいでしょう。それは、最前線に立って攻撃にさらされながら数をこなしていくしかないと私は思います。
だからこそ私は、経営者や役員にお願いしたいのです。社員には「鍛錬する」機会を数多く与えること、勇気を持って手を挙げる社員こそ評価すること。そして、そのうえでもし失敗したとしても、社員の勇気ある失敗を叱責したり嘲笑したりしないでいただきたいのです。
「あいつ、きっと失敗するよ」「ほら失敗した。俺だったら、あんなやり方しないね」という、「傍観者」のような社員もいます。確かに失敗はしていないでしょうが、会社にとって、営業社員にとって、同じ経理の同僚として、そういう人と働きたいと思うでしょうか。会社が経営危機に陥ったときに、彼らは助けになるでしょうか。
多くの経営者の方が、その点は理解されているでしょう。社員は、全員が「選手」でなければなりません。「サポーター」が社内にいてはいけないのです。「サポーター」は、あくまでも外部の取引先やお客様の「声」であるべきです。経理社員も、その選ばれたチームの一員として勇気と誇りを持って仕事に取り組んでいただきたいのです。
「いつもそうしているから」が一番ダメ
これが「当たり前」と自分では思っている習慣も、実は全く当たり前ではないときがあります。
私には父、母、兄がいるのですが、父の日、母の日、そして家族のお互いの誕生日には、子供のころから現在まで、毎年必ずお互いに「おめでとう」「ありがとう」と、プレゼントができないときも手紙やメール、電話をして連絡をとります。
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