大阪市東住吉区のマンションで住人の白田光さん(23)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された交際相手の大阪府警巡査長、水内貴士容疑者(26)が「(白田さんの)首を絞めた後に鑑識活動用の手袋と足カバーを使った」と供述していることが12日、捜査関係者への取材で分かった。
いずれも事件捜査の際、犯人の指紋や足跡に混じって、鑑識活動をする警察官のものが残らないようにするため勤務先で支給されたものだった。
府警捜査1課は、同容疑者が自分の痕跡を現場に残さないようにするために使ったとみている。
同容疑者は、これまでの調べに対し「バッグの中に入っていた」と説明している。
捜査関係者によると、水内容疑者が勤務する阿倍野署のごみ集積所からは凶器とみられるベルトと一緒に手袋と足カバーも見つかったという。
水内容疑者が事件後、自らの関与を疑われないよう、白田さんの部屋に置いていた自分の衣類を持ち帰っていたことも判明。同課は、同容疑者が手袋と足カバーを装着しながら、こうした隠蔽工作をしたとみている。