【台北=山下和成】台湾の最大野党・民進党の蔡英文主席(58)は14日、2016年初めに実施される台湾の総統選挙の党公認候補を決める予備選に出馬すると表明した。他の有力者は不出馬を表明済みで、蔡氏が公認候補になることが確実視される。民進党は昨年11月の統一地方選挙で大勝するなど8年ぶりの政権奪回を視野に入れる。
蔡氏は自身のフェイスブックで「台湾には改革が必要だ」と述べ、予備選への出馬を表明した。民進党は16日に届け出を締め切り、4月15日に公認候補を決定する方針。予備選への出馬は蔡氏1人になる可能性が高い。その場合、公認候補の決定を前倒しするもようだ。