菅義偉官房長官は16日午前の記者会見で、内閣府が同日発表した2014年10~12月期の実質国内総生産(GDP)速報値について、個人消費は「(回復の)伸びが遅れている」との認識を示した。その要因として「家計の所得が(物価上昇に)追いついていない。消費者マインドが低水準にある」との見方を述べた。
14年10~12月期の実質GDPは前期比0.6%増、年率換算で2.2%増と、3四半期ぶりのプラスとなった。ただGDPに占める割合の大きい個人消費は前期比0.3%増と、7~9月期と同じ伸び率にとどまった。菅氏は「好循環実現のための経済対策を一日も早く実行に移していくことが大事だ」と強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕