JR東日本は16日、3月13日で定期運行を終える寝台特急「北斗星」(札幌―上野)の清掃作業を、東京都内で公開した。国鉄時代から使われ、さびも目立つ車両を係員が念入りに洗い、車内ではシーツにしわが寄らないよう丁寧にベッドメーク。毎日続いてきた作業だが、担当者は「最後まで気を抜かずに努力する」と力を込めた。
北斗星は、青い車両の寝台特急「ブルートレイン」として唯一運行されている。改造を重ねた客車は、製造から平均39年が経過した。
公開された車両は、16日夜の上野駅からの出発に備えて清掃され、係員が窓を丁寧に拭いていた。
JR東・東京支社の得永諭一郎運輸車両部長(49)は「雪の多いエリアを走るためダメージもあり、最近はメンテナンスに苦労していた」と話した。〔共同〕