岡山県倉敷市のJR山陽線踏切で電車と大型トラックが衝突し18人が負傷した事故で、岡山県警は17日、踏切内で立ち往生したトラックを所有する運送会社「船穂運送」と、販売・修理した「岡山三菱ふそう自動車販売水島支店」=いずれも同市=を過失往来危険容疑で家宅捜索した。
県警は、不具合や整備不良がなかったか、車両の修理履歴や整備状況などの記録を押収して、事故原因を慎重に調べる。
船穂運送などによると、トラックは三菱ふそうトラック・バス製。2012年5月に新車で購入後、故障と修理を数回繰り返していた。昨年7月には変速機に不具合が生じる可能性があるとして、国土交通省にリコールの届け出があった。
県警は事故があった今月13日、過失往来危険容疑でトラックの男性運転手(49)を現行犯逮捕したが翌日釈放した。県警によると、運転手は「エンジンはかかっていたが、アクセルを踏んでも進まなかった。動かそうとエンジンをかけ直すなどした」と話している。
三菱ふそうトラック・バスは「多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびする。捜査に全面的に協力し原因究明を行う予定です」とのコメントを出した。
事故は13日午前8時20分ごろ発生。トラックに普通電車が衝突し、乗客ら計18人が負傷、うち1人が重体になった。〔共同〕